通訳ガイド試験2次試験攻略法-富士通訳ガイドアカデミー
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通訳ガイド2次試験攻略法

2次試験に関するデータとして、平成16年度では320人が2次試験に臨み206人が合格し、平成15年度では484人が受験して305人が合格しています。約6割の受験生が2次試験に合格していることになります。従来に比べて少しずつ2次の合格率は高くなり、新たな免除制度も加味しますと以前に比べて非常に合格しやすくなったと言えます。

■ 2 次面接試験の形式に関して

受験生は一人、試験官は 3 人で構成されています。面接時間は一人約 5 分から 6 分です。
試験官の内訳は、外国人試験官、現役通訳ガイド、そして人物考査担当者の 3 人です。
各試験官の役割として、外国人試験官が主に質問をします。現役通訳ガイドは、面接の初めに簡単な挨拶程度の質問をする案内役を務めます。人物考査担当者は、文字通り受験生が外国人に日本を紹介する通訳ガイドにふさわしいかどうか見極める役割です。

■面接時の留意点に関して

2 次試験で最も重要な点は、日本に関する幅広い知識と主要な問題に対して自分の意見を論理的に発表する発言内容です。次に、発音や表現、文法といった言語面です。答える場合の留意点としては、基本的にはまず結論を言って、その後に理由を述べることです。

■質問される内容に関して

下記の主な4つの分野から出題されています。2次レポートや2次試験を受験した受講生の報告から判断しますと、毎年メインテーマが一つや二つ決められ、その他細かい質問は担当の試験官に任せられているように推定されます。受験生によっては、下記の4つの分野から成る質問全てに渡って問われたり、あるいは時事的な 問題 しか質問されない場合もあります。万全を期すためには、下記の4分野の全てに渡って準備することです。

  1. 個人的な質問
    個人的な質問もしばしば尋ねられていますので十分準備する必要があります。質問の例として、「どこにお住まいですか」「趣味は何ですか」「どのようなお仕事をしていますか」「この会場までどのくらい時間がかかりましたか」「海外に行ったことはありますか。どこが一番良かったですか。なぜですか」といった質問がしばしば問われていますので自分に関することはしっかりまとめておきましょう。

  2. 日本の社会問題に関する質問
    最も重要視されている質問は、日々新聞等で論じられている時事的な社会問題です。常に新聞等に目を通して、「今、日本で何が問題になっているか」を常に意識して、問題点とその解決方法を自分なりにまとめておく必要があります。例えば、時事的な政治、経済、社会等の主な問題が毎年と問われています。例として、少子高齢化、年金改革、医療費の抑制、郵政民営化、凶悪犯罪の増加といった時事問題が問われています。

  3. 日本の風俗習慣に関する質問
    この分野の問題では、外国人の目に不思議に映る日本の風俗習慣や慣例、制度等が問われています。われわれが普段あまり意識しない事柄が問われます。例えば、「なぜ日本人は新幹線で靴を脱ぐのか」「なぜ日本人は“Yes”,“No”をはっきり言わないのか」「なぜ日本人は麺類を食べるとき音を立てるのか」といった類の質問です。このような問題はほとんど過去に質問されているものばかりですから、2次テキスト等を活用して事前に準備できます。

  4. 日本の伝統文化に関する質問
    日本の伝統文化に関する質問は、ある程度決まった説明の仕方がありますので、2次テキストに載っているよく使われる言い回しや単語を覚えることです。 伝統芸能では「歌舞伎、能楽、文楽」等が問われ、芸術では「華道、茶道」等、スポーツでは「相撲、柔道、剣道、空手」等、料理では「寿司、刺身、すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼き鳥、回転寿司」等が問われています。

■2次面接試験に臨む心構え

上記で述べた通り2次試験に合格するためには日本社会が直面している問題を理解し、その問題に対して自分なりの意見を持つことが必要です。また、合格者の2次試験レポートからも分かる通り、試験官は全員明瞭に話すわけではなく、また全員聞き慣れているアメリカ英語を話すとも限りません。ですからどの試験官に質問されても対処できるように様々な英語に接してリスニング力を高める必要があります。

次に重要なことは発音・アクセント・イントネーションといった音声面と構文・文法・単語・熟語などの言語面をしっかり鍛えておくことです。これまでの受験生の合否結果から判断して、音声面の弱い受験生の場合、日本の社会問題を熟知しバランスのとれた意見を持っているにもかかわらず不合格になる確率が高いことが分かります。音声面が重視されているのは通訳ガイドが日本社会について不案内な外国人に口頭で案内する職業である性格上理解できます。端的に言って、2次試験は内容半分、音声面半分であると考えてよいでしょう。

通訳ガイド2次の試験形式の一面として、受験生が答えに窮した時に試験官が助け舟を出す場合がよくありますので、「考えたこともない質問だったらどうしよう」と、極度に不安に思う必要はありません。観光客と会話を楽しむ気持ちで臨むとよいでしょう。また、この試験は知識だけで評価されるとは限りません。誠実さや積極的な態度等も評価の対象になっています。

終わりに、通訳ガイドとして広く日本人、日本社会、日本文化、及び日本の風俗習慣について時にユーモアを交えながら外国人観光客に語るガイドは正に民間外交官と言えます。世界は狭くなったとはいえまだまだ日本に関して知られていない面や誤解されている面もたくさんあります。日本と外国との文化、意識の差はなお大きいと言えます。その格差を是正するのが通訳ガイドの役割の一つだと思います。皆さんが2次試験を突破されて通訳ガイド業務を通じて異文化の架け橋として活躍されることを願います。

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