川上 香さん
私はアメリカの大学を卒業し、英語が(比較的)好きだったこともあり、翻訳や通訳など英語に関わる仕事に8年ほど携わって来ました。通訳ガイド試験を受験する最初のきっかけとなったのは、通訳学校に通っていた際に、通訳ガイドとして活躍されていた講師の方に出会ったことです。そしてその講師の方が、富士アカデミーを推薦して下さり、私の通訳ガイド合格に向けた勉強が始まりました。
最初の挑戦で一般常識が不合格となり、2回目の挑戦で合格しました。
まず衝撃的だったのは、富士のテキスト「単語・熟語集」を手にしたときでした。自分の単語力のなさに愕然としました。俄然やる気が出たかと言えば、そんなことはなく、単語をひたすら覚える勉強は単調で飽きやすく、自分の記憶力のなさに憤然とし、一番苦手でした。知念先生もそのことを承知していて、授業中に時々励ましてくれるのが心の支えでした。
私が色々試してみて良かった方法をご紹介します。
まず、富士の宿題をペースメーカとして、その週に覚える範囲をざっと見て、わかる単語にチェックを入れます。(わかる単語の方が少なかったので。)その後、パソコンを使って(ワードでもエクセルでもお好みで)知らない単語をリストにします。「鎧」や「漆器」などの日本文化に関する単語はそのまま、動詞や形容詞などは、下に電子辞書から拾った短い例文を書きます。そしてここからがポイントです。とにかく何度も繰り返すことが鍵なので、このリストをその週の早い段階で作り、印刷してトイレに張ります。蛍光ペンを用意し、覚えた単語に線を引いていきます。トイレに入る度に、覚えた単語を蛍光ペンで少しずつ消していくのです。同じように授業で出来なかった単語もリストにします。こんな感じです。
鎧 armor
漆器 lacquer ware
... ...
shatter ~を粉砕する、台無しにする
The war has shattered our economy.
単語カードに手書きで書き写したりもしましたが、私の場合は作るのに時間がかかりすぎて嫌になりました。
お勧めの本もご紹介します。Norman Lewis著 の「Instant Word Power」 又は「word power made easy」です。こちらは値段も手頃で、洋書で読解力をつけながら単語も覚えられて一石二鳥です。
逆に楽しいと思えたのは作文です。富士でネイティブの先生が添削して下さる作文をいつも楽しみにしていました。私は好きだったので英友社の「松本亨 英作全集」もやりました。これは古いのがたまに傷な上、最初の「はじがき」に書いてある通りに勉強すると時間がかかり、一冊しかできませんでしたが、とてもためになりました。
社会科の勉強は予備知識ほぼゼロからのスタートでした。富士の授業やテキストで、傾向を知らずに勉強していたら合格は難しかったと思います。一番苦労したのは歴史です。山川日本史を一回一通り読むことにしましたが、眠り薬に最高でした。何とか楽に覚えられないかと、書店の日本史のコーナーに行き、高校生に紛れて暗記本を探しました。値段が手頃なこと、薄いこと、語呂あわせで覚えられ、要点も書いてあるのを探して、最終的に選んだのが、文英堂「(大学入試ウラワザ暗記術)日本史でるとこ攻略法」でした。大学入試用なので全部は用いず、富士の授業でつかんだ傾向に焦点を絞って覚えました。 地理は白地図に都道府県が全部埋めらない状態でした。地理に関しては、地図帳は買いましたが、富士のテキスト以外何もしませんでした。一番大事だと感じたのは、国立公園・国定公園とその特徴を覚えることです。一般常識が最初の挑戦で不合格になった一番の原因は意外にも、勉強をしなくなると思って、テレビ、特にニュース番組をほとんど観なかったことです。2回目の挑戦の時は、一教科だけで気が楽だったのと、何を勉強したらよいのかよくわからないのが残ったので、気楽にテレビを楽しんでいました。新聞を読んでいるので問題ないと思っていましたが、テレビでは文字だけでなく、映像や音で記憶に残りやすく、興味のない分野の話も自然と耳に入ってくるので、ニュースを通じて覚えた知識がとても役に立ちました。
富士の全てがとても役に立ちました。授業では、面接の緊張感や質問への答え方、テキストでは、質問内容の傾向を知ることが出来ました。自宅ではテキストの質問を読んで、自分の答えを言ってみて、言えないところは回答例を丸暗記しました。声に出すことで、英語を話すのに必要な口の筋肉をほぐすのにも役立ちました。試験当日は、待ち時間が意外と長かったので、持って行った富士のテキストを読んでいたら気持ちが落ち着いて、良いお守りとなりました。
通訳ガイドの勉強は、実際にガイドとして活躍しなくても勉強して良かったと思えるものです。
私は社会科に苦労しましたが、勉強を通じて得た知識は人生をより豊かにしてくれました。勉強の息抜きに観に行った相撲、歌舞伎、能などでは、日本文化を体験することが出来ました。
合格に必要なものは富士が用意してくれます。退屈になりがちな暗記に工夫を凝らし、勉強を楽しんで下さい。
授業はもちろんのこと、テキストだけでなく、役に立つとなれば惜しみなく配って下さるさまざまなプリントがとても役に立ちました。アットホームな雰囲気で顔見知りになった、さまざまな年齢のクラスメートと受ける授業は富士ならではだと思います。知念先生のお人柄も魅力的で、単に合格するための知識を詰め込むのではなく、人として魅力的になって欲しいと言う先生の思いが溢れています。