通訳ガイド当校合格者鈴木 順治さん
2009年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

私は約40年間会社勤務後、2005年にリタイアしました。人生80年という時代に今からどんな生き方をすべきか色々考えました。その結果、当面は心身ともに健康を維持し、自分の好きな語学を活かせるボランティア活動をして、訪日外国人に日本、日本文化を紹介し少しでも社会に貢献できればと考えました。というのは私はヨーロッパ駐在の経験があり、現地で多くの人々に助けていただき、無事職務を果すことができたからです。
当初、イタリア語かフランス語をやろうかと考えましたが、インターネットの時代で、情報がほとんど英語であり、英語の重要性がますます高まっている状況を鑑み、英語でトライすることにしました。
また会社時代は、英語を使う部門にも一定期間ですが在籍し、英語への抵抗はありませんでした。
また、通訳ガイド試験が唯一の語学の国家試験という事にも興味を引かれました(その他、日本語の科目もありますが)。

1.1次試験英語対策

(1)単語の数を増やす
富士アカデミーには、「通訳ガイド試験・英検一級必須単語・熟語集」と「英語通訳ガイド試験必須単語集」という共に知念先生の参考書がありますが、私は1次、2次を含めたガイド試験に出る可能性のある単語を網羅した後者を徹底的に覚えるよう努めました。時事単語を含め最新の単語が入っておりお勧めです。
それから、ガイド試験の傾向とは違った、より一般的文章のための少し程度の高い大学受験用の単語として「入試英単語の王道・2000+50」(河合塾)」も同時に何度も繰り返し覚えました。

(2)授業の精読プリントの問題をよく理解する
英語とは何であるか、つまり英語の構文、仕組みを理解するのに本当に役立ちました。
また、個人的には、「英文解釈教室(改訂版)伊藤和夫著(研究社)」を使いました。この本は10年ぐらい前に書かれた、当時駿台予備校の先生の本ですが、英語の構文を解説した本で、難しい構文を文法に則して解釈することの大切さを学びました。少し難しいですがまさに、「目からウロコ」という言葉が当てはまる本です。
著者はすでに亡くなられていますが、相変わらず売れているそうです。これもお勧めです。

(3)ガイド試験用語
試験には通常ガイド試験用語と言われる、ちょっと変わった用語を書かせる問題が15題出ます。
これは学校から提供される日本文化用語集(直前対策プリント)をやれば十分でしょう。
満点をとることは考えず、せいぜい8~10問位を解ければ好しと思い、気楽にやることが大切だと思います。

2.1次試験社会科対策

4年前から出題方法が、それまでの実際に人名や地名を書く方式から、番号や記号で答える(選ぶ)方式に変わったので、非常に易しくなったと思います。それに日本語で書かれている問題ですから、社会科は必ずパスすべきであるという意気込みでやりました。それに各科目60点ぐらい取るつもりであまり完璧は期さず、その分英語に集中しました。
英語(筆記、会話)ができなくてはどうにもなりません。

(1)歴史
「1次試験必須資料(富士アカデミー)」、「詳説日本史(山川出版)、富士アカデミー使用」、「ビジュアルワイド図説日本史(東京書籍)」、「早わかり日本史(日本実業出版)」、問題集として「菅野の日本史Bチェックノート(旺文社)」など、幅広く読んだり、見たりして全体と細部の流れをつかみました。特に「ビジュアルワイド図説日本史(東京書籍)」は、写真、図説そのものの本で、試験の傾向に合致しており役立ちました。

(2)地理
「1次試験必須資料(富士アカデミー)」、「日本なるほど知図帳、(昭文社)」、を使い、それから過去問を解いてみました。旅行が好きで国内、国外共に各地を訪問しており、地理は特に問題がありませんでした。

(3)社会
「1次試験必須資料(富士アカデミー)」、「政治・経済の必修整理ノート(文英堂)」、「わかる!!わかる!!わかる!!一般常識(新星出版社)」を使用し、新聞は毎日くまなく読みました。過去の問題を見ても少しトリッキーな問題はありますが、そういう類の問題は無視しても良いわけで、会社勤務経験のある方にとっては非常に易しい問題の様に思われます。

3.2次試験対策

1次試験が全科目合格して、初めて2次試験に進むわけですが、1次試験が結構難しく、社会の試験もあるのでボリュームがあり、1次も通らない内からとても2次など考えられないと思う人が多いと思います。私もそうでした。しかし最終的に合格するためには2次は避けて通ることはできないわけですから、1次と同時に2次の準備をすることは必須だと思います。
私は約2年間、毎週1~2回富士アカデミーの「2次面接試験対策英会話集中コース」に出席し話すことに慣れることに努めました。参考書は、「通訳ガイド2次試験対策テキスト(富士アカデミー)」、「英語で話す「日本」Q&A(講談社インターナショナル)」、「英語で紹介ニッポンおもしろ再発見(三修社)」、「イラスト日本まるごと事典(講談社インターナショナル)」、「GUIDE TEXT(日本観光通訳協会)」、「JAPAN日本タテヨコAS IT IS (学習研究社)」などを使いました。これらの本は英語よりもむしろ日本語の方を重点的に読みました。日本語で意味が分からないと答えることは不可能だからです(例、芸者、芸妓、舞妓の違いは何ですか?、仏像の種類を言ってください、などです)。日本語の訳、解説を読むことをお勧めします。
NHK の基礎英語Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、もばかにできません。中学生のレベルですが会話となるとまた別で、この試験の2次試験にはぴったりだと思います。富士アカデミーはレッスンの振替が自由にできるので、この点は本当に助かりました。CDも無料で貸していただけます。 多くの外国人講師に触れることができましたが、どの方も本番そのものの様に多くの質問をし、的確なアドバイスがあり、良い講師だったと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

(1)英訳は常に文法に則して正確に訳す、このため文法の力は大切だと思います。これはまさに大学の受験英語そのものです。受験英語に日本の文化的知識、要素が加わったのがガイド試験と思えばいいと思います。

(2)英作は易しい表現・良い表現を普段から真似て書く習慣をつける事がいいと思います。

(3)教室で他の人が話している事から学ぶ知識も役立ちました。人それぞれ違ったキャリアー、異なる内容のある話を持っており、人の話を自分のものとすることができることは、本を読んで知識を身につけるのと同じです。
私はクラスの皆さんから多くの知識を得ることができました。

(4)2次試験攻略法で幾つかの参考書をあげましたが、「英語で話す「日本」Q&A(講談社インターナショナル」、は過去問の多くがこの本から出ていると言っても過言でないと思います。英語は表現が少し難しい、見慣れない文が多くあまりいいとは思いませんが、本そのものの内容、日本語の説明は、出題者が使っている可能性が充分あります。
日本語の説明を読みながら、自分の英語、言いやすい英語に直して言ってみるのがいいと思います。
つまり、英語を話してcomfortable な気持ちになる英語を話すことだと思います。 。

5.富士のよかったところ

アットホームで、押し付けがなく、自由な空気が満ちています。
勉強する意欲のある人はいくらでもアドバイスを受けられまた、質問も自由で、答えも親切に受けられます。
意欲を強く持って授業に参加すれば、全てのことに充分応えてくれる学校だと思います。