通訳ガイド当校合格者生田永恵さん
2013年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

まだ独身OLだった私は、「英語が大好きだから」という単純な動機で「よし、受けてみよう」と思い、当時はまだ信濃町にあった富士通訳ガイドアカデミーのコースを受講。知念先生の授業は毎回楽しかったのですが、実際に試験を受けてみると「これは自分のレベルとははるかにかけ離れている!」と諦め、その後は勉強をやめてしまいました。そして10年の月日が流れ、家族の転勤で海外で暮らしていた時にちょっとしたブラッシュアップのつもりで通ったブリティッシュカウンシルで徹底的にライティングの勉強をしたことをきっかけに「今ならもしかしてあの絶対に無理だと思った試験に合格できるかも・・」と思い、帰国後再度受験することを決意しました。

1.1次試験英語対策

筆記試験は学校に通うことはなく、市販の問題集や、各種学校が販売しているテキストやDVDで自習しました。
2教科受かって翌年は1教科だけ合格、など結局4科目そろえるのに4年かかってしまいましたが・・・
英語は苦手な文法を克服するために、過去問やテキストの問題部分だけでなく全文を日本語に訳すなどしました。
英作文よりも日本語訳のほうが苦手だったので、構文を確認しながら訳すということに一番時間をかけました。

2.1次試験社会科対策

地理はもともと旅行や地図が好きで、旅行会社のパンフレットを読んだり、ガイドブックを眺めたりするくらいでしたが、過去問でも本番の試験でも基本的には合格点に達していました。
日本史がとにかく苦手で、勉強を始めた時は絶対に合格レベルに達しないと泣きたくなりましたが(過去問にトライすると18点というようなレベルでした)「読むだけですっきりわかる日本史・後藤武士 宝島社文庫」を読んだり「ビジュアルワイド 図説日本史 東京書籍」を眺めたりしていくうちに、だんだんと興味が湧いてきて、手当たり次第に色々な本を読むことになり、気づいたら合格時には80点以上取れるほど得意科目になっていました。今では流行りの歴女?と言わんばかりの日本史オタクのようになってしまったのですから人って変われるんだ!と実感しています。
一般常識についてはこれといって勉強はしませんでした。私が邦文3科目に合格したのは2012年なのですが、映画や城など興味のあるテーマが出題されて幸運だったのかもしれません。

3.2次試験対策

2012年に邦文のみ受けて3教科とも合格だったので、2013年の英語の受験後には「今年はもしかしていけるかも・・・!」とわくわくする気持ち半分、「マークシートの導入で平均点が上がり、やっぱり落ちているかも・・・」と不安な気持ちもありなかなか2次の勉強をする気持ちになれませんでした。でも、今回から大幅に試験方法が変わるということもあり、遥か昔の富士アカデミーのことを思い出し電話を掛けてみたところ、15年以上前に1年通っただけだった(しかも不合格で終わった)のに「記録がありましたよー」と言っていただき、また知念先生にも会えるなあとうれしい気持ちにもなって通学を決めました。
しかし送っていただいたテキストは通訳、プレゼンともに想像以上に難しい文章が並んでいて最初は不安になりました。でも結果的にはこれがよかったのでしょう。毎回テーマごとに通り一遍のうわべだけの知識ではなく、かなり踏み込んだところまでの予習が必要だったので、知らず知らずに力がついていたと思います。テキストを参考に、インターネットや図書館の資料でも調べてまとめた自分なりの2分間用の文章をファイルにまとめ、どこにでも持ち歩いてブツブツと読んでいました。
1次の合格発表後はさらに直前セミナーで良い仕上げが出来ました。正直、本番の試験よりも模試のほうが他の生徒さんもいるからか緊張しました。でもその緊張感や臨機応変な対応を身に着ける、という意味で、直前に何度か通わせていただいたことがすごく良かったと思います。

4.これから受験される方へのアドバイス

これから受験される方にアドバイスが出来るほどの自分ではないのですが・・・
ほとんどの方が仕事や家庭の用事などで忙しい毎日を過ごしているのではないでしょうか。勉強する時間はいくらでもある、という方のほうが少ないでしょう。でも、いつか落ち着いたら受験してみよう・・・と先延ばしにするのはもったいないと思います。社会科は細切れ時間でもどんどん暗記出来ますし英語は急がばまわれで、文法を紐解くことが合格への近道だと思います。2次試験は通訳とプレゼンテーションという一見大変そうな内容になりましたが会話形式だった以前よりも事前準備がしやすくなりました。私も勉強を始めた時は「もしかして永遠に合格しないかも」という気持ちにもなりましたがコツコツと努力すれば必ず夢が現実になる日が来ます。さらに信頼できるスクール(もちろん富士アカデミー)を見つけることが出来たら夢はもっと早く叶うことでしょう。

5.富士のよかったところ

富士アカデミーの魅力はまず知念先生のお人柄が学校全体にいきわたっていることです。
受付の高部さんをはじめ、スタッフの皆さんもとても感じがよく、時々弱音を吐いたりもしつつ楽しく通学させていただきました。2次対策の授業はネイティブの先生でしたので、知念先生とは時々お会いするくらいでしたが「昔よりずいぶんよくなりましたね~」と仰っていただいたりと、とても励まされました。
また授業で使うテキスト以外にも参考になる例文などを配布していただいたり、手厚いなあと思うことが多かったです。