通訳ガイド当校合格者鈴木康穂さん
2014年度通訳ガイド試験当校合格者

<自己紹介>

2011年に定年退職し、次に何をしようかと考えた時、インターネットで通訳案内士の事を知り、2011年4月から富士通訳ガイドアカデミーに週2回通学を、始めました。大学時代は、ESS(English Speaking Society)と言う英語研究会に4年間所属し、英語を話すのは好きでした。会社員時代も、シンガポール、香港、台湾に通算14年半駐在し、それなりに英語には自信がありました。海外出張も多く、アメリカ、ヨーロッパにも仕事で出張し、英語での交渉も楽しく出来たかなと思います。2011年と2012年の英語一次試験に不合格となり、再度勉強し直し、2013年にやっと合格しました。矢張り自分の英語の水準はどの位かを理解するのは、試験を受けないと客観的に判らないと痛感しました。会社員時代は、海外の顧客と日本の風物、歴史、地理について話した時、自分の知識の少なさに落胆した時も有り、ガイド試験で、歴史、地理、一般常識を再勉強し、自分の知識を増やす事が出来、良かったと思います。

1.1次試験英語対策

1)単熟語集
厳選された単語、熟語であり、集中して取組みました。ボイスレコーダーを購入し、単語は2回発音し、日本語訳も2回、綴りも2回吹き込み、繰り返し聞きました。特に授業の始めに、単語の質問を先生か ら各人にあてられる時に答えられる様、横浜の自宅から学校までの約1時間半は、ボイスレコーダーを聴き、覚えました。
2)時事単語集
学校作成の資料の内容が良く、これもボイスレコーダーに吹き込み覚えました。
3)精読用英文
ノートの左側に精読用英文を貼り、知らない単語の意味、発音記号等を書き込み、右側に自分なりの日本語訳を書きました。先生の解答を参考に自分で添削しました。
4)小テスト
特に和文英訳は先生の解説と、解答を参考に、自分で添削し内容を検討し、誤りを見直しました。
5)リスニング
アメリカ英語で、少し速いテンポ(これが通常でしょうが)でしたが、良い耳慣らしになりました。
6)模擬試験
先生の解説と解答を参考に、自分で添削し、内容を検討し誤りを見直しました。
7)単語コンテスト
自分では、覚えた単語、熟語も、コンテストでは書く事が出来ない場合もあり、良い見直しが出来ました。

2.1次試験社会科対策

1)地理
学校作成の資料は良く纏まっており、この内容の理解に努めました。地理白地図帳も理解し易く、何回も読み返しました。
2)歴史
山川日本史教科書は、内容が多く、的が絞りにくかったですが、これも繰り返し読み返しました。学校作成の資料は主要事項が記載されており、良い指標となりました。
3)一般常識
学校作成の資料を良く読みました。新聞を毎日良く読み、TVのニュースを良く見ました。

3.2次試験対策

学校作成の英文資料は非常に参考になり、これもボイスレコーダーに吹き込み、繰り返し聴き覚えました。
Nigel Tantrum先生とDavid Grasberger先生との模擬面接も良い練習になりました。実際の内容に従い、
(1)日本文からの英語訳 (2)3つのTopicsから1つ選び、2分間のPresentation (3)そのPresentationに関しての先生からの質問に答える の順でしたが、実際受けた2次面接も同一手順で、本番では焦る事なく対応出来たかなと思います。
2次対策の後半からは、学校の英文資料の内容を纏めて、2分間のPresentationに自分で要約し、ノートに記入し、その内容もボイスレコーダーに吹き込み覚えました。

4.これから受験される方へのアドバイス

私の試験経験を説明します。
2011年は、社会科3科目は合格しましたが、英語は不合格でした。
2012年は、前年に合格した社会科3科目は免除でしたが、英語は再度不合格でした。
2013年は、英語、地理、一般常識は合格でしたが、思いもよらず歴史が不合格でした。歴史の問題は例年以上に難しかったと思いました。
2014年は歴史を勉強し直し、やっと合格し、英語の2次面接試験に合格しました。

私の反省点は、もっと集中して勉強すれば、もう少し早く合格出来たのではと思います。38年近く会社に勤め、ずっと宮任いの身であった為、定年退職後は、野に放たれたライオンの様に(そんなに良い物ではありませんが)、ゴルフ、海外旅行等に心が向いた背景があるかと自分では思っています。諦めずに、継続して勉強すれば、時間の長短は有りますが、合格は出来ると思います。予定より合格までは、長く時間が掛りましたが、私の体験談が皆様の勉強の参考になれば幸いです。

5.富士のよかったところ

知念先生と岩渕先生は、非常に熱心に授業に取り組んで頂き、好感が持てました。質問にも丁寧に対応頂き、大変参考になりました。両先生の熱心さにより、しばしば授業時間が延長にはなりましたが。また、富士アカデミーのホームページは充実していて、社会3科目、英語の過去問、2次英語面接の体験談と合格体験談も載っており、活用しました。
2次試験対策ではNigel Tantrum先生もDavid Grasberger先生にも熱心に授業して頂きました。イギリス人とアメリカ人の気質の違いも感じられ、参考になりました。私は富士通訳ガイドアカデミーに通学していなければ、通訳案内士には合格していなかったと思います。最後になりましたが、富士通訳ガイドアカデミーの先生方、スタッフの皆さんに感謝したいと思います。
合格確認後に頂いた合格祝いの電報も有難う御座いました。