私にとって英語は、中学・高校・大学と一貫して好きな科目で得意でもありましたが、進学した大学、就職先ともほとんど英語とは縁のない環境でした。
ところが今から5年ほど前、何かひとつでも抜きん出たものを身に付けたいと思い立ち英語をその対象としました。
最初はNHKのラジオ英会話から始め、次に英会話学校に3年間通い、98年12月に英検1級に合格することが出来ました。
今度は身に付けた英語力を何とか具体的な形で生かしたいと考え、いろいろ調べた結果通訳ガイドという職業の存在を知り挑戦してみようと決意しました。
そこで専門学校などへの通学あるいは通信講座の受講が必須かと考え、ある大手の専門学校へ問い合わせてみましたが、法外な受講料を告げられ途方に暮れてしまいました。
そんな時、新聞で、富士通訳ガイドアカデミーの存在を知り、説明会に参加し、その良心的な受講料と知念先生の誠実そうな人柄にひかれ通信講座の受講を決めました。
以下の4つの点に重点を置きました。
(1)時事単語の暗記
富士アカデミーから配布された約1000の時事単語を1日50個ずつ暗記して、6月中には正確に書けるようにしました。
(2)英文和訳
富士アカデミーの「英文精読」を活用したことは言うまでもありません。
自分の訳をプロの訳に近づけるよう努力しました。またその過程で語彙数も増やしていきました。
(3)和文英訳
最も苦労したところです。
富士アカデミーの「小テスト」にある和文英訳の部分でフィリップ、エド両先生の添削を受け力をつけていきました。
(4)単語の暗記
私は過去約3年間単語帳をつけており、その数は20冊を越えました。
それらを毎日1冊ずつ復習しました。
以下の2つの手法を用いました。
(1)富士アカデミーの2次対策セミナーへの参加
他の受講生の意見を参考にして、長所・短所を観察して自分のインタビューに生かそうと心がけました。
(2) あらゆるトピックに対して自分の意見をまとめる
80以上のトピック、とりわけ日本の今の状況に関する話題について自分の意見をまとめました。
自分の立場が“Yes”なのか“No”なのかはっきりしない場合は意見が論じ易い方を選択したり、
英字新聞に載っていた立派な意見をあたかも自分の意見であるかのように採り入れたりもしました。
各科目以下のような方法で勉強しました。
(1)日本地理
- 国立・国定公園の名前・位置・主な特色の暗記
- 主な河川・山地・山脈・平野の名前と位置の暗記
- 各緯線上にある主な都市の名称の暗記
(2)日本史
- 高校日本史の年表の暗記
- 高校日本史Bの問題集を見ながら解答、その後教科書なしで解答できるまで繰り返し実施
(3)一般常識
- 富士アカデミーからもらった統計の暗記
その他、富士アカデミーから過去6年分の問題をいただいたので、それらを完璧にできるようにしました。
また、一般常識については問題の予想が極めて難しく、勉強しても効果が薄いと思われましたので、
富士アカデミーからいただいた統計を暗記した以外は何の対策も講じませんでした。
とにかく1次試験の合格に全精力を集中させることが肝要かと思います。
この点については、巷の指導書などでも2次・3次の対策も同時進行でおこなうべきとのアドバイスがなされていたりして意見が分かれることと思いますが、私は、後の試験は先の試験が終ってから勉強しても何とか間に合うという考え方が最も効率的だと思います。
ただ、時事問題などについて自分の意見を英語でまとめてみることは、1次の和文英訳、2次試験の両方に効果を発揮し、1次試験の勉強の合間に息抜き程度でもかまわないから雑学をかじっておくと、3次の「一般常識その2」に生かされると思います。
第一に、通信講座受講生としてのハンディーを感じることがなかった点です。
というのも、授業の模様はそっくりそのままテープで聞くことができますし、わからない箇所は質問サービスを利用して遠慮なく質問できます。
第二に、授業料が良心的な点です。
これは受講生の誰もが感じたことだと思いますが、さらに私のような妻帯者にありがたかったのは、4月受講スタート半年後、2次試験合格を達成すると、受講料の一部が返済されるというシステムがあったことです。
これが私にとって、“carrot and stick”の“carrot”の役割を大いに果たしてくれました。
全体を通して言えることは、先生方が最初から最後までとても親身になって指導してくださるという点です。
したがって、あとは自分にやる気さえあれば必ず合格すると結論づけることができると思います。
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