知念教室の特色は、まずは先生の癒し系かつ質朴なお人柄と、英文をこなれた日本語へ翻訳する実力です。
ガイド1次試験英文和訳の要諦は、精読です。
- 一字一句をゆるがせにしない。
- 日本語の知識を総動員して、こなれた日本語に訳すことが要求されます。
授業の前に必ず予習を行い、まず本番のつもりで辞書を見ず鉛筆で訳文を書き、その後辞書を参照して黒のボールペンで添削し、授業では先生の模範訳に感嘆しつつ赤記しました。これで力がついたように思われます。
和文英訳で良かったのは、なんと言ってもnativeによる添削です。直された個所を文例としてノートに蓄え暗記に努めました。
かの語学の天才シュリーマンも
- 作文を書くこと
- これを教師の指導によって訂正すること
- 前日直されたものを暗記して次の時間に暗唱すること (『古代への情熱』 岩波文庫)
を薦めています。富士アカデミーは、シュリーマン方式です。
1次の発表から2次試験までは3週間しかありませんでしたが、ほぼ毎日出席し、いろんな出身国のnative教師の指導を受けました。これにより、xenophobiaを克服して、度胸がつきました。食べ放題ならぬ、恥のかき放題の精神で、注意や訂正を受ければ受けるだけ得、と割りきって、アグレッシブに授業に臨みました。
3次試験は範囲が広く当初とまどいましたが、知念先生の「各自現状の知識で取れる点数に、勉強により1点、2点と加点していき、60点を目指す」との言葉が良き指針となりました。
私の趣味は、南の島のトライアスロン(水泳・自転車・マラソン)ですが、1次・2次・3次からなるガイド試験は、まさしく英語資格試験のトライアスロンです。長丁場にわたる試練が大きければ大きいほど、ゴールした時の喜びと感謝の気持ちは格別です。
安逸の日々を潔しとしない人びとにガイド試験への挑戦をお勧めします。
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