私は現在高校の教員(英語)をしております。高校の教員と言いますとかなりの語学力を持っていると思われがちですが決してそうではありません。日々の校務に悩殺されて自分の語学力を向上させることが難しいのが現状です。そのため自己研鑽の一つの目標としてTOEIC900点、英検1級、ガイド試験合格、国連英検A級を目標として市販の参考書及びNHKのラジオの語学講座を中心に学習を続けてまいりました。
1999年に国連英検A級に合格しました。そのころからガイド試験に過去3度挑戦いたしましたが一次も合格出来ませんでした。特に2003年度は自己採点しても合格できる自信はあったのですが、残念ながら不合格となってしまいました。かつて通訳学校で学んでいた頃、通訳学校の先生がガイド試験の専門校なら知念先生の富士通訳ガイドアカデミーがよいと伺ったことがあったので、10月に説明会に行きました。そこで拝見した教材と、山中先生の「TOEICの教材は書店に行くと100種類以上ありますが、ガイド試験の参考書は3冊です。本当に合格したいなら、入学して勉強されることをお勧めいたします。」の言葉を聞いて入学を決心いたしました。
当時は結構な負担と感じていましたが。今となってみるとあれだけの質の高い授業内容と教材を考えれば安いようにも思えました。(10月頃不合格だったら是非継続しようと思っていたくらいです。英検1級の受験対策にも大いに役立つものでした。富士の教材のおかげで英検1級2度目の合格も果たせました。)
( 英語 )
(1)精読用英文
初め送られてきた教材を見ると難しいものでした。予習しても正確に訳出出来る自信はありませんでした。しかしながらテープを聴いていくうちに知念先生がどこを重点にして和訳すればいいか指摘してくださり理解度が大いに深まりました。「精読用英文がこの講座の核である。」と先生がおっしゃっていたのが痛感できました。
ガイド試験はあくまでも書かせる試験です。英検、TOEICのような選択式ではありません。分かっていても正確な日本語での表現が出来なければなりません。時間があれば全文を和訳すればいいのですが、なければ出来なかった所のみを小さなノートやカードに書き写し絶えず持ち歩いて、時間のあるときに見るようにすればかなり訳出能力が向上すると思います。出来ないから自信を失うという方もいますが、私は出来なくとも復習することだけは忘れませんでした。生徒にも言うのですから難しいことは何もありません。3、4回意味を考えながら音読をすることです。これだけでもかなり効果があるのでお勧めいたします。(出来ればテープに吹き込んであとで繰り返し聞くと効果は十分だと思います。)
(2)英作文(和文英訳)
小テストの英訳は3通りに解答を作成してみました。また模範解答を小ノートに書き写し、あいている時間に自分で通訳練習をしたりしました。また外人の先生からプライベートレッスンを受けているので富士の教材を翻訳して添削指導を受けたりしました。小テストの和文英訳練習、日本事象説明はいい時事問題が多いので、苦手な方はこれを繰り返せば実力がかなり養成できると思います。
(3)小テストその他の教材の活用法
私は小テストに力を入れて学習しました。今までの学習分の理解が出来ない所をチェック出来たからです。精読英文の解説が終わって、通学の受講生と同じように解答しました。自信をもって解答したにもかかわらず解説を聞くと以外に誤解していたことや、理解不十分な所に気づき、その部分をノートやカードにして、昼休みに見るようにしました。リスニング教材は昼休みに何回も聞くように努めました。
富士の教材は持ち運びに便利に出来ていますので、是非面倒くさがらずに持ち歩き、細切れ時間を活用して暗記してほしいと思います。
(4)模試・単語コンテスト
自慢できることではありませんが、あまり提出は出来ませんでした。しかし自分で解答してからテープを聴くようにして自分の弱点を見つけ、後で補強するように出来るだけしました。時間のない方は問題ごと時間を区切ってやるようにすれば、2時間続けての模試と同じ効果があると思います。
( 社会科 )
富士アカデミーの教材以外の教材は使用しませんでした。これだけで十分だと思います。特に模試の問題は良問が多く、社会人としての勉強にもなりました。苦手な人はNHKの高校通信講座の番組を視聴すれば勉強にもなると思います。社会科を心配するあまり深入りするとかえって本来しなければならない英語力の充実がおろそかになると思います。勉強時間のバランスを考えていく必要があると思います。難問は恐れることはありません。基本問題をしっかり得点することが肝要です。
富士アカデミーのテキスト以外何もしませんでした。私は在日米軍の方から7年間英語を学んできました。その方に依頼して富士のテキストを利用して模擬面接をして頂きました。皆すばらしいテキストだと褒めておりました。特に日本の時事問題に対する模範解答は興味深く読んでおられました。面接では単なる日本の伝統的なものの説明以上に時事的内容についての質問が多いようです。このテキストは米軍の方もまさに的を射たものだと高い評価をしておりました。また体験レポートは外人の先生方が模擬面接をする上で役に立ったようです。
外人と話す機会のない方は富士のカセットテープを利用して自分ならどう答えるか考えて見てください。それだけでもよい練習になると思います。
2次対策の授業は通算3回参加いたしました。他の受講生の方と勉強するのは楽しい経験でした。また経験豊かな外国人の先生方から模擬面接の訓練を受けることが出来自分の弱点を指摘して頂き大変参考となりました。(単数・複数 三単現のS等)
2次は一次以上に速習が出来ない試験だと思います。私はNHKのラジオの語学放送は通算20年以上続けております。日頃からこの講座を利用すればかなりの会話能力を習得できると思います。さらに時間的、金銭的余裕のある方は、早い時期から富士の2次対策講座を受講すれば万全の対策を取れると思います。
通信でこの一年受講してきて何とか合格できました。週1回の通信コースでしたが、時間の捻出には大変苦労しました。特に土日クラブの大会や練習、学校行事があると貴重なまとまった時間が取れず苦労しました。そんな時は、職場の会議室で仕事の後一人で勉強したりもしました。また夏は喫茶店で2時間粘って勉強したこともあります。常に単語カードを持ち歩き授業の合間にこっそり覗いたりいたしました。生徒も協力してくれて私のカードから問題を出してくれたりしました。(結構和気あいあいと楽しんで出来ました。)
おそらく大部分の受講生の皆様も私と同じ状況、いやそれ以上に忙しい方が大部分だと思います。時には挫けそうになることも多いでしょう。でも週1回知念先生の美声を聞いてください。教室の受講生同様「頑張らなくては。」といつも自分を奮い立たせてくれます。
もし余裕のある方は次の教材はガイド試験に役立ったのでやってみればいいかと思います。
最後にこの1年大変お世話になった知念先生に心より御礼申し上げたいと思います。
読売新聞日曜日連載「地球を読む」 DAILY YOMIURI “INSIGHT WORLD”
日英、英日の翻訳の勉強になります。知念先生の翻訳と同様すばらしい翻訳です。今でも精読練習用に使っています。
読売新聞社説の英訳
時事単語の増強、日英翻訳能力に役立った。
NHKニュース(7時)英語版
時事単語、日本事象説明に役立った。一般常識対策にもなる。
NHK ラジオ英会話「レッツスピーク」「ビジネス英会話」
2次対策には十分すぎる教材です。今年の1次試験の会話部分の表現がレッツスピークの放送内容から出題されていました。外人の方と話す機会のない方でも続ければかなりの会話力がつきます。
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