昨年(2004年)で50才になりました。47才の時に早期退職し、2〜3年英語とスペイン語の勉強をしようと考えました。
英語は、学生の頃から好きで、会社に入ってからもシステムエンジニアをやっていましたが、海外のユーザをずっと担当させていただきました。語学が好きなのは、いろんな国の文化、宗教、歴史に興味があって、語学の学習すなわち、文化の学習そのものだったからです。
さて早期退職して、どこかの学校で勉強しようと思いましたが、NOVAなどで英会話をやってもしょうがないし、何か良いところはないかなと探していた時に見つけたのが、富士アカデミーのパンフレットでした。語学自体の学習のみならず、学習の観点がガイド通訳の場合は、日本も含めて、文化、宗教、歴史、政治、経済、観光など広範囲に渡っており、「よし、これだ」と感じました。そして、すぐに富士アカデミーにお世話になることにしました。
( 英語 )
富士には、2002年4月から2年間お世話になりました。最初の頃は語彙が少なく、全く歯がたたなかったので、まずともかく語彙を増やす努力をしようと決めました。1年目は、単熟語集・時事単語集の暗記に一番力を入れました。普通の単語カードの2倍くらいの大きさの薄い紙を自分で準備し、3つの単熟語を1枚に書き、何度も何度も英語→日本語、またその逆を繰り返して覚えました。同じクラスの生徒の中では、おそらく抜きん出た時間をかけていたと思います。また、月1度の単語コンテストは常に100点を狙って、その前に2〜3日は、特に集中して単語を覚えました。半分くらい満点がとれました。
精読用英文は必ず予習をし、訳を書いて授業を受けました。わからない箇所はマークをしておきました。
リスニングはとても早く、ほとんどパーフェクトに書き終えたことはありませんでしたが、コンスタントに続けられましたので、少しずつ慣れた感じがしました。小テストは、コンパクトな最新の話題が多く、大変ためになりました。精読で先生から伝授されつつあった、自然な日本語らしい訳はできませんでしたが、サッと読んで内容を理解し、設問に答えていくという訓練には最適だと感じておりました。
精読及び小テスト英文で、たくさん単熟語集・時事単語集で覚えた単語が出てきました。こういう時には、「ああ、1年前の自分だったら、この英文はわからなかったかもしれないな。」と感じ、単調な暗記も決してつまらないものではなくなりました。1年目はこのように語彙を増やすことと、すべての授業をきちっと受けることを続けました。
単熟語・時事単語をほぼ覚えましたが、模擬試験を受けるたびに富士の単語集の範囲では不足していることを痛感しました。そこで2年目は、富士の授業の他に、JAPAN TIMESを1日4ページを読むことを目標にしました。
わからない単語は全部調べ、単語帳に書き出しました。現在もこれは続けておりますが、単語帳は18冊になりました。何度も書き出した単語が多くありますが、18,000単語になりました。これらも合間を見て復習しています。
まとめると
(1)語彙を増やすこと(1年目・・・単語集・時事単語集。2年目・・・JAPAN TIMESからの単語ピックアップ)
(2)富士での読解力(精読・小テスト・模擬テスト)
これでやっと合格できるレベルに達しました。
( 社会科 )
社会科は歴史にかけた時間がほとんどでした。具体的にやったことは、4ヶ月くらいかけて、
(1)山川日本史教科書を1回読み、重要人物、キーワードをノートに書き出した。
(2)「詳説日本史ノート」を2回、重要事項を暗記しながらやった。
(3)「日本史B一問一答」を2回、重要事項を暗記しながらやった。
最後に(4)「4択正誤問題集」を1回やった。
地理は富士の教材で、国立公園、国定公園の名前、特徴、地理的位置を覚え、他は教材をパラパラとながめる程度でした。
一般常識は、過去の問題をパラパラとながめる程度でした。地理・一般常識には、歴史にかけた時間の1/50程度の時間しかかけていません。
2次対策は、テキストを一通り予習した上で、集中対策セミナーを受けました。Patrick先生の授業が、自分が本当のところどういう意見を持っているかを討論できたので、Patrick先生のクラスを中心に8回ほど受けました。
私はテキストを見て、その規範的な解答方法、内容を参考にはしましたが、とにかく自分なりの意見を出すことを心がけました。合格するためには、あまりいい方法ではないかもしれませんが、ともかくどんな話題でも自分の意見を持ち、語ろうと心がけました。
実際の2次試験で、「現在の日本の年金システムの問題は、どう解決していったらいいか?」と聞かれました。集中対策セミナーのときに考えていた答えをしました。『少子高齢化で、年金の掛け金と給付をこれまでのように皆に平等の方程式で運用していっては、永久に解決できないと思います。また受給者が皆現在のように、できるだけ多くを受け取りたいと思っている世の中では、これまた解決はあり得ないでしょう。「奪い合えば、足らぬ。分け合えば、あまる。」これが年金制度解決の糸口だと思う。非常に困難だとは思いますが、個人個人が、そう考えて行動できる社会にしなければいけないと思います。』
2次対策は、英語というよりも、いろんなテーマについて、瞬時に意見を言えることが大切だと感じています。これができるようになるには、テレビのニュースでも新聞でも雑誌でも、記事を読んだあとで、自分で考えて、自分の意見を常に言えるように心掛けることだと思います。
語学、通訳ガイド、この道を進んで実力をつけるには「平凡な努力の積み重ね」が一番大切です。
平凡な努力は、
(1)単語を覚える。
(2)リスニング力をつけるために、できるだけ多く聴く。
(3)読解力をつけるため、できるだけ多く読む。
(4)会話力をつけるため、出来るだけ多く外国人と会話する。
((5)その他社会人としての教養をつける。)ことです。
(1)〜(4)を意識して、続けることが大切だと思います。
もうひとつ大切なことがあります。いろいろな要因で、一時中断することが必ずありますが、再開のきっかけをできるだけ早くつかみ、あきらめることなく、再び@〜Cを続けることです。
平凡な努力をしていく際に、富士アカデミーは、効率の良いトレーニング方法を授けてくれます。
(1)単熟語集・時事単語集、単語コンテスト。
(2)リスニング及びテープリスニング教材。
(3)精読英文と小テスト。(4)2次対策講座。
これらは、極めて良い指針、トレーニング方法です。これらを、自分からすすんで活用していければ、少しずつ実力は確実についていくと思います。
(1)前に書いたとおり、きわめて効率の良い学習方法を授けてくれます。
(2)知念先生の日本語訳は、素晴らしいものです。日本語らしい表現、言いまわしを味わえ、大いに訳すときの参考になります。
(3)いろんな経歴の人が集まります。クラスの仲間と食事をしたり、話したりすると自然と見識が高まります。
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