会社を定年退職するにあたり確かに、宮仕えから解放され自由な時間が手に入ることにわくわくする反面、一体なにをして余生を過ごそうかと不安な気持ちも混在しました。
そこで考えました。約40年間の会社生活で殆んどの時間を海外営業に費やし(国内・海外を含め)、 約半分をSpanish speaking countries、つまり中南米地域残りの半分をEnglish speaking countries での営業を担当して来ました。「そうだ、英語とスペイン語の力の再点検をしよう。」と英検1級取得は入社して直ぐだったから遥か昔のことでした。忘れていることの方が多いのです。友人から聞いていた通訳ガイドの試験に挑戦してみようという事を決めたのです。
スペイン語の方は今でも戸塚まで出かけて行き、中南米のスペイン語ではなくスペイン人のきれいな言葉に週一回接しております。
そして3番目に、何とアルツハイマー防止のために一念発起クラリネットを始めたのです。
( 英語 )
富士アカデミーのクラスに出席するようになって再認識させられた事は、自分の弱点がどんどん浮かび上がってきたことです。これこそ私の再点検にもってこいでした。
先ず富士アカデミーで選択された精読用materialの的確さ、そしてその英文を何とも見事にぴったりした日本語にされて解説される知念先生の熱心な講義に接し、大変感銘を受けここまでやらねば英語を理解したとは言えないなと思ったことです。自分はまだまだ程遠いなと思いました。今でも時間を作ってご許可を頂いて、この精読英文解釈の授業には出席したいと希望するほどです。
次々と露呈される私の弱点のなかでも際立ったものは、単語・熟語力の無さであります。時事用語に於いては、何をかいわんやの有様です。覚えることより忘れることの多い年齢でもあり、その事にはいささか落胆しましたが、やるしかないな、忘れたらまた覚えようとすれば良いのだとすぐ私の楽天主義が勝ってゆっくりゆっくり重ねて行きました。
記憶力を補完する意味で、語源に結び付けて覚える方法を採りました。
( 社会科 )
あなどってはいけないなと思いつつ、準備不足のため最初は試験に失敗しました。特に歴史に関しては、色々な人に助言を頂いて山川の教科書を繰り返し読みました。註まで読めとある人に勧められました。実際その註から出題されているのですね。読めない言葉や人名などは広辞苑が頼りでした。記憶力を試すようなところもあってやや疑問を感じる問題もありますが、日本を再認識する良い機会だと思い興味をかきたてながら準備をいたしました。久しぶりの勉強でした。
あとは富士アカデミーから提供された資料を丹念に確認して行く事だと思います。
前年失敗した私に試験の直前まで励ましていただいたり、追加の資料を提供して下さった知念先生に改めて感謝を申しあげたいと思います。
相手が何を聞いているのかを理解するヒアリング能力をつけないと始まらないなと考えCNN ・ABC放送を聴くようにし、下のテロップを素早く読んで自分の聞いたこととの確認をするようにしました。聞けるようになれば、話すことは勇気さえ出せば何とかなります。
富士アカデミーでは色んなパターンで質問をしてくれる先生(Tony Pain)に恵まれ、とんちんかんに聞き間違いをしている事がしばしばでした。Clarificationの訓練は、良い勉強になったと思います。
久しぶりの受験勉強でしたが、諦めずにこつこつ努力することが大事なんだなと思いました。何事にも近道はないのだと思います。
ひとつ言えますことは、興味をかきたてながら(面白がって、楽しみながら)準備を致しますと効果が上がるようです。是非参考にされてください。
富士アカデミーの良さは、何といっても先生と生徒の間の距離が無いことです。マンツーマンで勉強出来ることですね。暖かい雰囲気の中で準備を楽しんで、栄冠を勝ち取って下さい。
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