中学生の時、初めて耳にしたロック。大好きになったイギリスのバンドQUEENの歌詩は難しく、でもなんとか歌えるようになりたいと何度も練習。そのためか英語の音やリズムが大好きになりました。いつか流れるような英語を話せるようになりたい、英語を使って仕事をしたいと思うようになりました。通訳ガイドという資格があることも学生の頃から知っていて、なんとなく憧れてはいましたが、上京して東京の本屋で初めて目にしたガイド試験の問題集を見て、何とも簡単に諦めてしまいました。でも、英語そのものまで諦めたわけではなく、自分なりにNHKのラジオ講座や英会話学校は行ったりしていました。シャドウイングをしてみたり、ペーパーバックを読んでみたり、楽しいけれどやっぱり何か物足りない。やっぱりもっと英語を話したい。そんな思いでガイド試験に挑戦してみようと決めました。
■英語
〈時事単語〉
富士のテキストを使って模試に合わせて順番に覚えていき、英字新聞からも少しずつ拾っていきました。単語を覚えるのは苦手な私ですが、時事単語は、言葉のイメージが浮かびやすいせいかやればやっただけ少しずつですが定着していったと思います。スペルを間違えやすいので、覚えたらできるだけ書くということもしました。
〈単、熟語〉
お恥ずかしい話ですが未だに覚えていない単語がいっぱいあります。単語コンテストでは一応ある程度の点は取れるのですが、すぐに忘れていってしまう。使い慣れない、見慣れない単語は単語のイメージがわかないから覚えにくいのだろうと辞書を総動員して文例まで単語帳に書きうつし、作りあげた単語帳もそれだけやったら疲れて“覚えこむ”という反復練習ができなかったり、やる気がなくなったり…。好きな英語も見慣れぬ単語を覚えるのは大変です。
〈精読用英文〉
必ず予習をきっちりしました。ガイド試験の英文和訳はあまり意訳になりすぎたり、かといって日本語的に意味のとりにくいような不自然な直訳になりすぎないようにするのが大事なのだと知念先生の授業で思いました。その辺を考えながら日本語の言葉を選んで訳しました。英和辞書でピンとくる日本語を見つけられない時は、英英、類語、広辞苑もひきました。和訳ができたら何度も何度も音読みしました。単語を覚えるのは苦手ですが、声に出して読んだ文は比較的記憶に残りやすかったです。
〈その他〉
英字新聞をスクラップして役立ちそうな単語やフレーズを書き出したりもしましたが、やっぱり私には一番音読みが向いているようだったので、新聞の記事も小テストもひたすら音読みしてました。 私にとって英語という言葉の持っている音(発音、リズム、イントネーションなど)は全て魅力的なので音読みしていると楽しいし、楽しければ続けられるので向いているのだと思いました。
■社会
〈歴史〉
これが本当に大変でした。学生時代、歴史は嫌いではなかったけれど積極的に勉強した訳でもないのでほとんど忘れていました。そこで、「忘れてしまった高校の日本史を復習する本」(中経出版)を中心にノートを作りました。ノート作りに一年以上かかってしまいましたが、できてからは山川の教科書、「菅野の日本史通史の基本ポイント」(旺文社)、「流れがわかる日本史Bテーマ史ノート」(山川出版)などを見ながら自分の作ったノートで確認を繰り返して少しずつ覚えました。お風呂に小学生用の年表もはってみたり四苦八苦でした。
〈地理〉
富士のプリントと地図帳を中心に模試の範囲に沿って覚えていきました。国立、国定公園も地図で確認してノートに山や河や地名などと供に記入して位置を覚えるようにしました。ガイド試験の地理は特殊な傾向があるので、過去問や模試を解いたり富士の教材だけですみました。
〈一般常識〉
社会の中で一番点が取れなくてあやうく足切りされそうになったテストでした。就職試験用の一般常識を何度かやりましたが、富士の試験をもっと復習しておいたらもう少しマシだっただろうと思います。
2次対策としては、日本的事象の知識を得るために何冊か本を購入して主だった事柄(歌舞伎、文楽、生花etc、etc)を紹介する時のポイントをいくつか日本語で書き出していきました。日本的事象を説明するのにある程度の基本的な英語のいいまわしは必要だが、何を言ったらよいかポイントとなることをいくつかきっちりと日本語で覚えておけばあとは自分なりの英語で説明できればいい…とおっしゃったのは確か知念先生。私は暗記は苦手だし、下手に暗記などしてつまったら再起不能になる事は目に見えているので先生のお言葉を固く信じて英語の答えは用意しませんでした。
2次対策の先生方は生徒の答えや意見を尊重しつつ、適切なアドバイスや励ましの言葉をかけて下さり、とても有意義でした。他の生徒さん達の英語を聞くのも自分とは違った視点を知ることができたり、知らなかった事を学べたり、効果的な話し方がどんなものか客観的に見られたり、いろんな面で役に立ちました。 “先輩の2次レポートの活用法”と言えば、ある先生が「このレポートを見ると英語は必ずしも正確でなくても構わない!!だから安心して!!」と励まして下さったのが私には心の支えでした。きっと私の2次レポートを見て安心して下さる方はいっぱいいると思います!!
富士に入学した時は、英検1級に落ちた直後です。初めての小テストは難しくて時間が足りなくて冷や汗ものでした。4月に入学して、その年の試験で合格されていかれる方もたくさんいらっしゃいますが、私は少し時間がかかりました。でも、私の入学時からのレベルからしたら、覚悟していたよりもずっと早く合格できたと思います。一体いつになったら合格できるのだろう、本当に上達しているのだろうかと不安に思うことがありましたが、“長い階段を昇る時は上を見て昇ると疲れてしまうから、足元を見て一歩ずつ昇るといつの間にか頂上に着くものだよ”という知念先生の言葉を信じてやってきたら合格してました。
今、不安をかかえている方がいらしても、きっと大丈夫。きっと、きっと大丈夫です!足元を見て少しずつ昇っていけばきっと頂上に着くはずです。でも私にとって頂上かと思っていた“合格”は“最初の一歩”でした。同じ合格者でも英語のレベルは様々。私にはまだまだ勉強が必要な様です。
エコノミストのエッセイの英語なんていう複雑で高度な英語を社会人になっても学べるなんてとっても素敵な学校です。しかも、わからないところはきちんと質問も受けつけてくれるし、試験を前に不安になっている私達の心もきちんと支えてくれる。(知念先生は、得意のオヤジギャグをかましながら暖かい励ましの言葉をかけてくれます。)
知念先生のお人柄なのでしょうが、とにかく面倒見のよい、暖かみのあるいい学校です。(2次対策の集中講座は在学生はもちろん、卒業生でもいくら受講してもタダで合格するまできっちり面倒見て下さるなんて今時珍しくありませんか!?)
他の学校はよく知りませんが、何故か2次試験当日会場で同じ学校の仲間で集まって励まし合ってるのは富士の生徒だけでした。試験会場でたくさんの仲間と励まし合えるなんてすごく心強くありませんか!?富士より規模の大きい学校はあるはずなのに2次試験会場では、富士はMajorityなのです!
自宅から半蔵門線1本で通えるという理由で選んだ学校でしたが、私は本当にラッキーでした。
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