もともと外国音楽、観光など異文化に興味があった。英語は業務でエレクトロニクス関連の機器、部品の取扱説明書、文献などを日常的に読んでいたが、外国人と話す機会は少なかった。あるとき知り合いの米国人を多摩地区を案内することになり、多摩御陵、国分寺などを回りながら説明したが、その時、自分の知識・英語能力の貧弱さを痛感し、別の機会があればもっと上手に案内してみたいと心に決めた。
以前、独学で通訳ガイドの勉強をしていたが、自分のレベルではかなり難しいと感じていた。その頃からNHKラジオの「ビジネス英会話」を聞いており、そのテキストの広告に富士通訳ガイドアカデミーがあることを知り、他校よりも落ち着いた雰囲気があり、マンモス校でない富士アカデミーの土曜集中講座を受講することにした。
現在は、2001年に日本で開催されたサッカーワールドカップ予選に東京都が公募したボランテイア通訳ガイドに登録し、そこで外国人向けの都内観光ボランテイアガイドを行っている。
■一次試験英語攻略法
単語・熟語集、時事単語集をノートに書き、英→日、日→英で繰り返し覚え、授業での単語テストで一定レベルをクリアするよう心がけた。一年目以降はMDに録音し、耳も使い記憶するようにした。英文解釈では授業での知念先生の名訳になるほどと感じ入りつつ、なかなかこなれた訳出ができるまでには至らなかった。
反省としては読解をほとんど復習しなかったこと。予習は必ずしたが、あまり充分とは言えなかった。
その後、自分の一番の弱点は文法にあることが判り、定評のある文法書を入手し、一通り復習することにした。
その上で読解の復習を必ず行うようにした。また2時間の試験で集中力を維持できるよう、週3回は喫茶店で3時間以上続けて英語の勉強に取り組んだ。
■一次試験社会科攻略法
富士アカデミーの教材は良くできており、過去問をやりながら重要項目の確認、山川の教科書の復習、地理では白地図への記入、模擬試験の復習を行った。これらの勉強を通じてテレビ、ラジオなどの番組で紹介される歴史、地理、一般常識により一層関心を持てるようになった。また国内外旅行もより楽しめるようになった。
外国人を含むエレクトロニクスの同好会で月一回の定例会に英語で交流する機会があり、少しは英会話になじみはあったが、当然のことながら通訳ガイドの試験となると話は全く別で、ほとんどゼロから始める状態であった。
しかし、日本の歴史、習慣、文化、日本人の特質、観光、時事問題などを英語で表現する訓練と、質問に対する応答の仕方・態度などをネイテイブの講師の方々から指導していただいたことはたいへん効果的だった。
ポイントは Keep the eye contact. Get a general idea first,and then in detail. Be confident. など。
この他、私は話はじめるとつい早口になり、内容を端折ってしまう悪い癖があるので落ち着いてしゃべるように心がけた。
- まず自分の欠点を明らかにすること。私の場合は文法を全体的に総復習する必要性を強く感じ、実行した。だいぶ時間を要したが、振り返ってみるとこれは長文解釈、作文にたいへん役に立った。
- 計画をしっかりたてる。英検などと違い、年一度の試験なので、きちんと計画をたてて実行することが大切。
- 無理のない計画を立て、場合によっては変更することも必要。また、試験前の1〜2か月は新しいことには 手をつけず、復習に専念する方が安心でき、落ち着いた気持ちで試験に臨むことができ、よい結果に結びつくと思う。
- 単語・熟語の覚え方。覚えにくいものは何回も書く、大きな字で書く、色を変えて書く、例文で覚える、声に出して読む、録音し繰り返し聞くなどいろいろ方法を変えてやると良い。
- また、就寝前に覚えたことはよく記憶されることが脳科学で証明されているので、実行するとよいと思う。2年ほど前この方法を実行していた女性受講者の合格体験談を見たことがある
- リスニングの重要性。授業でリスニング書き取りテストがあるが、知念先生が言われているようにこれは集中力を高めるのにたいへん重要。私の反省のひとつはこの予習をほとんどしなかったこと。その後、この重要性に気づき、市販の英語ニュースCDを入手し、70タイトルほどの書き取りを行った。富士アカデミーの授業内容には何ひとつとして軽視していいものはない。
- 英語メディアの利用。今は昔と違い豊富なメディアが利用できるので、ニュース、トーク番組、映画など折に触れて利用するとよい。時々、単語・熟語集、時事単語集に載っているものに出会えたときは嬉しい。私はニュース、AFNで早朝にやっている今日的な話題をテーマにしているトーク番組をよく聞いた。
- 音読のすすめ。時々、講義テキストの文章などを大きな声を出して音読するとよい。眼や手だけでなく、他の五感も使った方がより記憶の定着度が深まる。
- 一次試験と平行した二次試験の準備。一次試験から二次試験までそれほど時間がないので、一次試験の準備中に、週一回でも二回でも二次の基礎となる日本の文化、習慣、歴史、日本人の特質などから自分なりに拾い上げた項目に目を通し、確実に言えるようにしておくと本格的に二次の準備に入ったときに集中度が高められると思う。
- 二次試験対策。二次対策テキストをただ丸暗記しょうとしないこと。内容をよく把握することに重点を置き、項目によっては簡潔にまとめ、逆に自分の考えや他の情報を加えるなど工夫をするとよい。
- 落ち着いた雰囲気の中にもユーモアと厳しさが感じられる学び舎。
- 良心的な授業料、フレキシブルな受講制度、卒業生・受講生への深い思いやり。
- 語学の学習はもとより、物事に取り組むモチベーションを醸成・維持・向上させてくれる力を与えてくれるところ。
印象的な知念先生語録:単語・熟語などの記憶に悩んでいる人に対して、「忘れたらまた覚えればいいんです」
生きる力を与えてくれるコメント、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
謙虚さ、努力の継続性の大切さを教える人生訓、「物事、これでいいと思ったときから衰退が始まる」
講義中に仰られたこれらのメッセージに幾度となく励まされ、お蔭様で合格することが出来ました。
あらためて知念先生はじめ講師の先生方、そしてスタッフの方々に心からお礼申しあげます。
そして後に続く方たちヘのエール
The more time you spend on a foreign language,the more you will come to enjoy it,and the happier you will be
- Mark Petersen
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